高齢になったとき、病気になってしまったときには住まいについて考える必要が出てきます。
バリアフリーもその手段で、設計ひとつで不具合を少しなり解消できるようにしたり、
これまで通り、普通の暮らしができるようになります。
もたらす効果
現在、バリアフリー住宅への関心は高まりつつあります。
高齢化が進んでいるからですが、設計によって、温もりや心地よさを感じることができることも理由のようです。
高齢の方々にとっては、障害や老化によって内心は不安でしょうが無いはず、
だから心から安心できるようにバリアフリー住宅の設計を考えているといいます。
もたらす効果としては、第一に日常生活の自立に繋がります。
障害物がないのなら、食べること、寝ること、歩くことなどにおいて安全性が期待できます。
また、高齢の方や病気になった本人のみならず、バリアフリー住宅は介護する方の負担も軽くできる設計です。
動きやすく設計するだけでなく、無駄な動きを最小限にしてくれます。
また、住宅づくりでは、玄関まわりというのはその家の顔になりますから大事な場所です。
風水的にも玄関まわりをバリアフリーにすることで運気が舞い込むといいます。
もちろん、外出する気力を促すことも可能です。
カラダの機能を向上
バリアフリー住宅を設計することにより、先にあげたように自立を促すこともできます。
一日中、家の中で過ごしたり、寝たきりになっていれば、カラダの機能は落ちてしまいます。
ちなみに、筋力も落ちるので、身体能力が著しく落ちないためにも普段の生活では自立できるように過ごす必要もあります。
カラダの機能向上のための設計としては、リハビリを兼ねた内容が良いでしょう。
入りたくなる魅力ある浴室であれば、その行動がリハビリになります。
寝室もベットからトイレまでの距離が長いのはツライことですが、
バリアフリー化ならば、自分のチカラで行けるようになるでしょう。
また、リビングに人が集まるように設計することにより、活力の源となる家族との会話へ繋げます。
言葉が出なくなることを少なくできます。もちろん、玄関もバリアフリーならば、宅外へ出たくなるはずです。
身体機能の衰え
バリアフリー住宅は、新築時のみならず、中古住宅となるこれからでも設計してリフォームすることは十分可能です。
もちろん、30代からでも将来のことを考え、いずれ訪れる介護や老化を受け入れる準備は必要なことです。
高齢者にとって住みやすい家づくりといっても、今の家づくりは耐久性が高く、何世代にわたって引き継がれる住まいになります。
住みやすさと理想の住まいは異なります。
若いうちは理想の住まいでも問題ないでしょうが、バリアフリー住宅は住みやすさを優先します。
いつまでも健康でいたいから、今からバリアフリー設計を考えてみましょう。
先にあげたように、高齢になると眠る時間が多くなりますから寝室から設計するのもアリです。
この場合には、その近くにLDKや浴室、トイレなどを配置するのが良いでしょう。
特にトイレはすぐに立って行けるようにしたいもの、手すりなどで誘導してあげたり、
立ち座りラクな便座、スペースを設けるなども必要です。
用を足すことが一人でできることは衰えに効果的です。
本人のみならず、家族にとっても住みやすさを考えるのなら、設計士は実績豊富な方にお願いしましょう。
いろんなモデルを造ってきたでしょうから、そうした作品も見せてもらいましょう。
高齢の方々の言葉を聞いて、難を無くすための設計をしてくれます。
普段から、どのような困りごとがあるのか、メモしておくのもよいでしょう。