洗面台のバリアフリーリフォームのポイントはどこにある?

 
高齢者のいる家庭では、バスルームに脱衣場兼洗面台が設置されているでしょうが、なかには居室にも洗面台を設置するケースがあります。
バリアフリーリフォームをするとなれば、車いすを使用するときのことを考える必要もあります。
洗顔や歯磨きなどが快適に行える配慮が必要になります。
 

バリアフリーが必要になる

バリアフリーリフォームと聞いて真っ先に寝室や玄関、階段などのリフォームを思い浮かべる方は多いでしょう。
しかし、何気なく使っている洗面台もバリアフリーリフォームが必要になります。
高齢になると、背中も丸くなり、高さも合わなくなります。
また、握力も弱くなれば、蛇口をひねる行為が難しくなります。
また、車いすでの生活になる可能性もあるなら、足元に収納スペースがあると使いづらいと感じてしまいます。
一般の洗面台とバリアフリーとでは何が違うのかといえば、足元や幅への工夫がされていることや、手すりが備わっていることです。
足腰が不自由になる高齢者だからこそ、障害物を排除し、サポートできる手を加える必要もあるのです。
 

洗面台に必要な機能

一般的な洗面台にもある機能としては、水温の調整機能です。
これはバリアフリーにも応用がききます。
もちろん、先に挙げたように、従来の水とお湯のレバーを捻って温度や湯量を調整する蛇口では、握力の問題もあります。
さらに、お湯が大量に出てしまったり、熱くなりすぎてやけどをする危険性もあります。
高齢者の方でも安心・安全に使用できる工夫が必要になります。
例えば、タッチスイッチ水栓という機能付きもおすすめです。
手の平や甲などで軽く押すだけあるいは触れるだけで、水とお湯の出し止めができるようになっています。
また、蛇口をひねる代わりにスイッチを操作するのですが、そのスイッチの角度も、車いすに乗った高さから考え、
表示が見やすく押しやすい角度に設定されています。
器具に触れずに手を洗えるので、ウイルス蔓延している中でも衛生的です。
また、お湯の温度をぬるめの温度に固定できる洗面台もあり、これならやけどの心配もなくなります。
 

洗面台に工夫

清掃がしにくかったり、コップの置く場所がなかったり、不便点を改善した洗面台は増えています。
しかし、高さに違和感がある方も多いようです。
バリアフリーなら、立っても座っても使えるように高さの調節ができます。
また、高さイコール足元空間というのも考えなければなりません。
ひざやスネ、つま先がぶつかりにくいというのが、車いす生活ではポイントになります。
奥までしっかり入り込むことができれば、水栓に手も届きやすくなります。
洗面ボウル手前の平面部を広く設計することで、右手を伸ばした際、左腕を置きやすくしており、
カラダを支えられる工夫ができるでしょう。
また、カウンターを設置したあとに高さ調節ができるタイプも登場しています。
これなら、体格問わず、使いやすいでしょう。
操作レバーにより手動・自動で昇降できるタイプもあります。
また、介助する方も利用しやすい洗面台もあります。それが、角がないタイプです。
デットスペースに配置することにより、鋭い部分を無くすことができます。
また、角がないということはカラダをぶつけるにしても、そこまでダメージが少ないともいえます。
これなら、障害者も介助者も、アクティブに動くことができるでしょう。
 

バリアフリーとはいっても高齢者、障害者の方々のためだけでなく、介助する方にも安心・安全な工夫が必要にもなります。
こうした設計に関しては、バリアフリーを得意とする専門業者に相談するのが良いでしょう。
知恵をつけさせてもくれます。
 
 

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