「バリアフリー機能を戸建住宅にもしっかり取り入れてみよう」

家を建てることになれば、多くの場合は、素敵な住まいをイメージし、広さやデザインにこだわるものです。
子供達にとって秘密基地みたいにできるロフトのある家であったり、
二階に玄関をもってくるなどの地下室のある家など、憧れもあるでしょう。
マンションの場合も、全面ガラス張りやコンクリート打ちっぱなしというデザイナーズマンションが人気高になります。
新築で戸建てを建てるのは、住宅ローンの支払いもあるため、多くが30代のうちに建てるといいます。
したがって、機能性よりもデザイン性を重視するのは決して珍しくありません。

■一生住む家だから

戸建ての場合には、快適に暮らせる・住める・過ごせるデザインのみならず、
家内でのトラブルを防ぐ機能性を考える必要もあります。
一生住む家ですから、今現在は若いかもしれませんが、60代・70代になったときには過ごしにくくなるかもしれません。
そこで新築を含め、リフォームでも考えておきたいのが「バリアフリー住宅」です。
段差などの障害物となるものがなければ、快適な住まいに安全性を付帯させることができます。
もちろん、バリアフリー住宅を建ててくれるハウスメーカーなどもありますし、
バリアフリー化したマンションも少なくありません。

■安全に暮らせるバリアフリー住宅とは

理想の間取りというならば、平屋だといいます。現在、戸建て住宅といえば、
2階建てが目立っていますが、2階に上がるには階段を上がる必要になります。
バリアフリー住宅として理想的なのは、昔ながらの平屋です。
2階がない分、夫婦二人で住むのに狭くもない広さが平屋には実現できます。
上下となれば、なかなかパートナーの気配を感じにくいものですが、平屋ならば気配も感じやすくなります。
高齢者向けとなるバリアフリー住宅の一例としては、寝室の横が玄関という動線です。
繋がりを意識するのがポイントで、寝室の扉を開ければ、玄関が目と鼻の先にあるのなら、
車椅子での生活をはじめ、移動がしやすい間取りになるでしょう。
また、注意点としては、玄関を開けたら寝室に繋がる動線は、
防犯面で不安になるものですから、セキュリティ面をしっかり考えましょう。

■浴室やトイレでの配慮

部屋のみならず、戸建ての場合には、浴室やトイレにもバリアフリー機能を考えてみましょう。
マンションの場合には、管理規約などにより、簡単にリフォームなどができないのですが、
戸建ては簡単にできるのが魅力です。例えば、浴室は滑りにくくした床にするだけでも安全性に配慮ができます。
足元が濡れていては転倒してしまい、ケガをしてしまう可能性もありますから、滑りにくい床へ施工しましょう。
さらに、浴室やトイレのみならず、戸建てであれば扉は引き戸にしましょう。
引き戸にすることにより、扉が比較的ラクに開けられたり、扉の前に荷物があり、開かないトラブルもなくなります。
開口が広く、万が一、転倒してケガをしても、搬出作業においてラクに移動させられます。
よくある部屋のドアが急にバタンと閉まってしまうこともありませんし、
それによって、指を挟んだりする心配もありません。車椅子生活を考えると、やはり広々としたスペースは必要になります。
段差があれば、車椅子は使用できなくなるでしょうから、敷居の段差は減らすようにしましょう。
高齢になってから考えるのでは遅い場合もあります。土地付戸建てを考えるなら、家の中だけでなく、
庭や玄関前のアプローチ、駐車スペースなどにもバリアフリーを考える必要もあります。
狭いよりも広く、また、家族がいるのなら、幼児にとっても危険になる場所は作らないようにしましょう。
そのため、バリアフリーについては専門家(介護・福祉関連)に相談するのが良いでしょう。

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